「パイプオルガンに学ぶ西洋音楽①」「パイプオルガンに学ぶ西洋音楽②」
「パイプオルガンに学ぶ西洋音楽①」
よい音はどう作ればよいのだろうかと常に考えているのは私だけではないと思うのだけれど、西洋音楽はオルガンの発音原理を考えずして成就しないように思えてきました。音の元は空気振動、オルガンは多様な発音楽器の単音を並べて作られている。下には空気が充満し鍵盤を押すと空気が流れて音になるというもの、ヨーロッパの街角で見かける手回しオルガンに木製の立笛を配置したミニオルガンもある。音は空気振動、低い音は多量でゆっくり、高音は少量でスピードが速いということになる。パイプは固定されている。これを自分の演奏する楽器に置き換え考えてみる。空気の供給は横隔膜を広げた腹式呼吸、その空気を、演奏する楽器の音程に相応しい量で供給する。金管楽器はくちびる、木管楽器はリード若しくは空気の摩擦音、歌は声帯等々。そしてオルガンは石造りの聖堂にあることを考えると、出した音への客観性が大切な要素になってくるのではないかな?と
指揮Ein Brief von Kumasann 12.Jan.2018
「パイプオルガンに学ぶ西洋音楽②」
①で大切な楽器を忘れていました。弦楽器と打楽器。弦楽器はVl.からCB.まで形状は同じで大きさが違う。音域が違いCB.でVl.の音はでますがVl.でCBの音は出ない、倍音というやつ、教会のオルガン奏者は終止の和音を聖堂に充満させて演奏を終えます。音はぶつかると周波数は倍々と高くなる。空間によりその逆もあり。Salzburg大聖堂の残響は8秒。Mozartのミサ曲にはこの時間が計算されている。打楽器は先頭をきって入り指揮者と同じ動きをして他の音を素材の振動で受け止める。タイミングを少しずらせばたちまちアンサンブルは乱れるという重要なポジション。スティックの入射角、反射角、打点が音色を決める。周りが聞こえて演奏する柔軟性が日本人の耳に求められます。西洋人は伸筋(押し出す)で演奏し日本人は屈筋(引き込む)が優位、ここにも出し方、聞き方の違いがあるのでは?実体験の良い演奏を体にキープする事が最も大切なのではないかな。指揮Ein Brief von Kumasann 13.Jan.2018
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